サイト内の現在位置
マイクロ波管事業 TWT・MPM・HPAってなに?
衛星通信におけるTWT・MPM・HPAの役割


- 電波信号は地上から衛星、衛星から地上へ届くまでに大幅に減衰してしまいます。(-180dB~-210dB)
よって、電気信号を送信アンテナの手前で増幅し、大出力で届ける必要があります。 - マイクロ波増幅装置は電気信号を約10万倍の出力へ増幅する役割を担い、衛星通信システムの性能を決定づけるキーデバイスです。
TWT (Traveling Wave Tube / 進行波管) とは

- TWT(Traveling Wave Tube/進行波管)は、真空中に高エネルギーの電子を射出し、電子の運動エネルギーをRFエネルギーに変換することにより電波を増幅します。
- 電波は入力窓からヘリックスに沿って進行し、その過程で電子との相互作用によって40-60 dB程度増幅され、出力されます。
増幅回路部の仕組み
- 入力された電波はヘリックスに沿って進行(Vc)
- 電子はヘリックス中心部を進行
(電子の速度Vb = 電波の1/7程度) - 電波の進行経路をらせん状(ヘリックス)に
- することにより、電波の軸方向の進行速度(Vz)は減速
- 電波と電子の進行速度が同期(Vz=Vb)することにより相互作用が起こり、エネルギーの変換により電波が増幅される

MPM (Microwave Power Module)・HPA (High Power Amplifier) とは
TWTと、TWTを動かすための様々なデバイスを一体化した装置で、TWTA(TWT Amplifier)とも呼ばれます。
